俳優菅田将暉(24)が21日、東京・新宿ピカデリーで、韓国人俳優ヤン・イクチュン(42)とダブル主演した映画「あゝ、荒野」(岸善幸監督、10月7日前編、21日後編公開)の後編初日舞台あいさつを行った。

 寺山修司唯一の同名長編小説が原作で、ボクシングを題材に、孤独を抱えた2人の男性の絆や人間模様を描いている。

 菅田は自分を捨てた母親を憎み、周囲に牙をむき続ける不良を演じる。

 撮影は昨年の今ごろ、新宿で行った。「あのころは暑かったな~」と振り返った菅田。道路を走るシーンの撮影は午前5時ごろだった。「(通行人が)いなくなるのを待って走った。寝ている人がいっぱいいる中を走りました」と振り返った。

 ボクシングの試合のシーンは5日間実施。「試合前までは節制をして、試合の日から食べて良かった。体が何でも栄養にする状態になっていて、最終日には高熱が出たほど。風邪とは違う体の熱。普段の役者業以上に体を使いました」と説明した。

 主題歌「今夜」を手がけたロックバンド、BRAHMANのボーカル、TOSHI-LOW(42)も駆けつけて、「今夜」を弾き語りで歌唱。映画の感想について、菅田と木下あかりのセックスシーンについて「木下あかりのオッパイよりも、菅田将暉のお尻に目がいった。本当にかっこう良かった」と感心。これには菅田も苦笑いだった。