松雪泰子(44)主演の舞台「この熱き私の激情」(19日まで)が4日、東京・天王洲の銀河劇場で幕を開けた。

 元高級娼婦で36歳で自殺した女性作家ネリー・アルカンの小説をもとにした舞台で、人生を終わらせようと決意した女性を演じる松雪は「5週間の過酷の稽古でした。自分の中にある潜在的な痛みが、ネリーの持つ痛みとヒットすることが何度かあり、その度に苦しくなって身動きが取れなくなりました」と振り返った。舞台上に10個のキューブが並び、そこで松雪、小島聖、霧矢大夢ら6人の女優が閉鎖された空間で演技する。小島は「せっかくすてきな皆さんとご一緒なのに、まったく顔が見えず、声だけの交流というのもセクシーだなと思いました」。