俳優の坂上忍(50)が、24日に心不全のため亡くなった俳優の左とん平さん(享年80)について「ああいう先輩がいなければ僕なんか、いないですよ」としのんだ。

 坂上は26日放送のフジテレビ系「バイキング」で、コミカルな演技で親しまれたとん平さんの訃報に、「唯一無二の役者さんでした。こういう先輩って、追いつこうと思ってもなかなか追いつける方ではなかったですよね」と惜しんだ。

 とん平さんは、私生活ではポーカー賭博などで3度逮捕されたこともあり、謹慎生活を送ったこともあったが、ギャンブル好きで知られる坂上は「僕がとん平さんを超えられないのは、僕はギャンブルで捕まってない」と話し笑いを誘った。さらに「お酒飲んでテレビ出たりしてた」と、とん平さんの破天荒なエピソードを披露。自身も同番組がスタートしたばかりの14年4月に酔っぱらった状態で出演して話題となったが、「ああいう先輩がいなければ僕なんか、いないですよ」と“先輩”に敬意を表した。

 また坂上は、「名脇役って言われてますけど、舞台でご一緒させていただいた時に、とん平師匠が花道を歩いてくるだけなのにお客さん笑うんですよ。笑って、それが拍手になる。独壇場というか、あれは、かないようがない」と、とぼけた味わいのある風貌と演技で存在感を示したとん平さんとの舞台共演を述懐。「もう、悲しいなぁ。飲みに行っても楽しいお酒でしたからね」としのんだ。