女優の北川景子(31)が、オーディションに落ち続けていた不遇の時代を振り返り、当時の心境を語った。

 北川は2日放送のNHK「あさイチ」に出演。現在出演中の「西郷どん」の撮影裏話やプライベートなどについて語った。

 「仕事に関しては本当に強運だけでやってきたなっていう感じがある」という北川だが、下積み時代に受けたオーディションでは落選続き。100本ほどのオーディション落選を経て、06年に故・森田芳光監督の映画「間宮兄弟」で銀幕デビューを果たしたが、そのオーディションには「どうせダメだから、自分らしく行こう」という思いで臨んだという。「自己アピールとかはほとんどしませんでしたね。そこでアピールした方が受かるとか思ってやっててもずっとムダだったから、もう自分らしく『私はこういう人間です』みたいな感じで。“大学の授業を早引きしてわざわざこっちのオーディションに来てます感”みたいなのもちょっと出しちゃいました」と笑って振り返った。

 「『頑張ります』みたいなことよりも、『もし合格したらしっかりやります』くらいのことしか言わないようになっていた時期で、今思えば自暴自棄だったかもしれない」と語り、そうした時期に出会った森田監督について「拾ってくださったというか、そういう印象があって……」と北川。森田監督の指導がその後も映画の仕事を続けていきたいと思えるきっかけになったとし、「このために(オーディションに)落ち続けたと思いました」と語った。