歌手の美川憲一(71)が、自身の“キャラクター”に対する思いを語った。

 美川は19日放送のTBS系「ビビット」にVTR出演。自身のデビュー当時を振り返り、オネエキャラ誕生秘話についても明かした。

 幼少の頃から歌舞伎や宝塚歌劇などに親しみ、「男と女の境目って、その頃から自分の中でぐちゃぐちゃ」という美川。デビュー当時から美少年と評判だったが、現在のような中性的なキャラクターではなく、有名なディレクターから「君は個性がないから売れないよ」と言われていたと振り返った。

 ディレクターの言葉に悩んでいた頃、営業先で自身の歌を聞かずに会話に夢中だった観客を「おだまり!」と注意したのが、オネエキャラ誕生のきっかけ。「そういうのって、自分で自分をプロデュースするじゃないけど、『あ、ひょっとしたら化けるかもね、私』って」と、予感があったという。

 自身のオネエキャラについて「演じてるのかしらね。芯はやっぱりね、男だからね」と美川。過去には母親から勧められた縁談もあり、結婚をして子どもを作ることを考えたこともあったという。しかし「結婚して不幸にさせたら、美川憲一がなくなるなと思った。私も嫌いではなかったんだけど、束縛されるのもイヤだったし。どちらかと言えば自由人だから」と独身を貫く理由を語った。