宝塚歌劇の宙組「天は赤い河のほとり」新人公演が3日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、4年目の鷹翔千空(たかと・ちあき)が初主演を務めた。175センチの長身と歌唱力を武器に軽やかに歌いながら物語を伝えた。

 同作は大ヒット少女漫画が原作。紀元前14世紀、ヒッタイト帝国の皇子カイルが現代日本からタイムスリップしてきた女子高生ユーリと運命的に出会い、カイルと恋に落ちるストーリー。

 カイル役の鷹翔は初のキスシーンにも挑戦した。「天は-」本公演でカイルを演じるトップの真風涼帆(まかぜ・すずほ)からは「かっこいい魅力のあるキスシーンを直々に教えてもらった。なんか、ダメだ…。ちゃんとやらなきゃという気持ちになった。高い、高い壁です。(本番でのキスシーンは)落ち着いてできました」と照れながら振り返った。

 ユーリ役のヒロイン天彩峰里(あまいろ・みねり)は「1つの作品を作りあげていくありがたい経験をさせていただいた」と笑顔を見せた。東京公演(5月24日)へ向けて「いまのメンバーだからできる舞台上のコミュニケーションを大事にして東京も頑張りたい」と意気込んだ。