開催中のカンヌ映画祭コンペティション部門で13日(日本時間14日)に上映された是枝裕和監督(55)の新作映画「万引き家族」(6月8日公開)が、業界紙「SCREEN」で、上映された11作品中(全選出は21作品)、トップの評価を得た。

 10人の批評家が4点満点で評価し、同作は、平均3・2点。唯一、3点を超える評価を得た。

 「ル・フィルム・フランセ」でも、15人の批評家のうち4人が、パルムドールに値すると評価した。

 辛口で知られるカンヌ映画祭の批評家たちだが、約半分の上映を終えた段階では、「万引き家族」は好感触だ。

 コンペティション部門には21作品が選出され、日本作品はほかに「寝ても覚めても」(浜口竜介監督、9月1日公開)。

 日本人監督の最高賞パルムドール受賞は、97年の今村昌平監督の「うなぎ」が最後。