元宝塚歌劇団雪組トップスター早霧(さぎり)せいなが19日、シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で、退団後初主演ミュージカルとなる「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の初日を迎えた。公演は同劇場で27日まで。東京・TBS赤坂ACTシアターでは6月1~10日に上演される。

 無事に初日の幕が開け、客席から拍手を浴びた早霧は「初日の公演で、とてもドキドキしていましたが、お客様の温かい拍手、手拍子、笑いに包まれて本当に幸せでした。期待以上のものをお届けできるよう頑張ります」とコメントした。

 作品は、81年にブロードウェーで初演。トニー賞4冠に輝いた傑作で、才気と美貌を兼ね備える人気キャスターが結婚し、その後、家庭との両立に悩み、離婚を経て、新たな恋に向かう様を描く。

 「キャスターは働く女性なので、そこは(移入しやすい)」と言い、退団後の役者として本格的な第1歩を踏み出した。

 早霧は14年に雪組トップに就き、以後、宝塚大劇場での主演作は、5作連続で稼働率100%超え。宝塚史上初の記録を打ち立て、昨年7月に退団した。

 同秋に退団後初ステージを終え、今回が初ミュージカル。今年10、11月には東京・新橋演舞場と、大阪松竹座で、劇団時代の代表作のひとつ「るろうに剣心」の再演も決定。主人公の流浪人・剣心を再び演じる。