TOKIO長瀬智也(39)が16日、東京・丸の内ピカデリーで、15日に公開を迎えた主演映画「空飛ぶタイヤ」(本木克英監督)の公開記念舞台あいさつを行った。

 トレーラーの脱輪事故とリコール隠しをめぐる大逆転エンターテインメントで、「半沢直樹」「陸王」などで知られる池井戸潤氏の原作小説としては初の映画化作品。長瀬は脱輪事故を起こした運送会社の社長を演じた。共演は、車両製造元の自動車メーカー担当者役にディーン・フジオカ(37)、同財閥系列の銀行マン役に高橋一生(37)、主人公の妻役に深田恭子(35)。ほか寺脇康文(56)Love-tune/ジャニーズJr.の阿部顕嵐(20)、六角精児(55)も登壇した。

 長瀬はステージに立つと「ようやく昨日、無事に公開を迎えることができました。社長役で自分とはかけ離れた役だけど、学ぶことが多くありました」などとあいさつ。本木監督は「70人近く、誰でも名前を聞いたら分かるくらい有名な役者さんが出ていて、誰ひとり問題を起こさずこの日を迎えられたことに感謝しています」と、無事公開にこぎ着けたことへの感謝を述べた。

 映画は、脱輪事故の原因として整備不良を疑われた主人公が、自らの手で真実を突き止め“大逆転”をつかむべく奮闘する物語。これにちなんで登壇者は、「最近起こった大逆転」を披露した。

 新田真剣佑(21)と舞台に出演中の寺脇は、「真剣佑が楽屋に来て、『ごあいさつさせてください』と。『誰だよ?』と聞いたら『父(千葉真一)です』と言われて、態度が大逆転しました」と、冷や汗もののエピソードを披露。

 高橋は現在撮影中の映画があると明かし、「本来僕はここに登壇できないはずだったんです。(撮影場所は)まあまあ遠い島です。来年公開の、この作品と同じ松竹さんの『引っ越し大名』っていう映画です」と、ちゃっかり次回作を宣伝した。

 本木監督は「この映画が公開されることが“大逆転”なんですよ」と述べ、長瀬はこれに「問題もなく?」とかぶせてニヤリと笑った。