シンガー・ソングライター高橋優(34)が2日、秋田県仙北市・田沢湖生保内公園野球場で、3年連続で主催した野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」を成功させた。

秋田県は人口減少率や高齢化率が全国1位。寂しい現実を抱える故郷・秋田を音楽で盛り上げたいと、16年に地元・横手市で初開催。昨年は由利本荘市で開催した。今年はORANGE RANGE、CHEMISTRY、竹原ピストルら13組の歌手、タレントが出演。前日1日を含め、2日間で計1万6000人がフェスを楽しんだ。

2日目のこの日、同県出身の元乃木坂46生駒里奈(22)がスペシャルゲストとして出演した。冒頭で登場した生駒は「由利本荘市出身の生駒里奈です」とあいさつ。「秋田では、乃木坂46で1日公演をしましたが、こんなフェスの形で、お天道様のもとでとは、めちゃくちゃ緊張しています。どうしよう~」と、ドギマギする場面もあった。高橋とは音楽番組で知り合い、前回は映像コメント出演。この日は、高橋の代表曲の1つ「福笑い」を一緒に歌い上げた。

トリは高橋が務めた。新曲「ありがとう」や「明日はきっといい日になる」、なまはげを題材にした曲「泣ぐ子はいねが」を力強く歌った。高橋は「泣ぐ子はいねが」を歌った際に、「稲庭うどん」「金足農」「いいとこばかりの秋田」などと、観客とコール&レスポンスを行うと、会場はさらに盛り上がった。また「金足農、最高だったね」と、地元ファンに呼び掛ける場面もあった。

フェスは「キャラバン」として、全13市で開催することが目標。高橋は「4、5、10年とフェスを続けていきたい、という思いでいます」と早速、来年以降の開催に意欲を見せていた。【近藤由美子】