長谷川博己(41)が25日、東京・六本木ヒルズ周辺で開幕した、第31回東京国際映画祭レッドカーペットに登場し「いろいろな人たちと、いろいろな国で仕事がしてみたい」と、海外作品への出演に意欲を見せた。

長谷川は、東京国際映画祭が国際交流基金アジアセンターとの共同事業として始めた、日本を含むアジアの気鋭の監督3人が1つのテーマを元にオムニバス映画を共同製作する企画「アジア三面鏡」第2弾「アジア三面鏡2018:Journey」3編のうちの1編「碧朱(へきしゅ)」(松永大司監督)に主演。ミャンマーの首都ヤンゴンで鉄道事業に関わる、商社マンの鈴木を演じた。

撮影は、放送中のNHK連続テレビ小説「まんぷく」の撮影に入る前の、今年3月上旬に5日間、ミャンマーで行った。長谷川は「ものすごい、良い経験をさせていただきました。気候と雰囲気が変わると、役者としての考え方も変わる。状況、風土に影響されたものになった気がしますね」と感慨深げに語った。

この日は共演した現役大学生の新人、ナンダーミャッアウンらとレッドカーペットを歩いた。長谷川は「いろいろなアジアの国の方々と一緒に歩いて、東京にいながら東京にいないような感じがしますね」と感想を口にした。

その上で今後、海外作品への出演の可能性について聞かれると「いろいろな人たちと、いろいろな国で仕事がしてみたいと思っています。言葉の壁さえなければ…」と意欲を見せた。

松永監督は「やはり日本は島国なので、なかなか他の国の人たちとコンビネーションを取りながら、何かを作るということが少ないんですけど、ミャンマーで撮影し(スタッフには)日本とミャンマー、中国の人もいて、すごくいい経験が出来た。こういう可能性が、もっと映画の中で増えていっても、いいかなと思いました」と、海外との合作が、より進めばいいと訴えた。【村上幸将】