女優赤木春恵さんが29日、心不全のため94歳で死去したことを受け、赤木さんの代表作だったTBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズの石井ふく子プロデューサー(92)がこの日、赤木さんとの思い出をコメントで発表した。

石井プロデューサーがTBSに入社して以来、60年の付き合いがあったという。「当時赤木さんは映画のお仕事が多く、森光子さんの紹介で日曜劇場に出演していただいたのが最初です」と、出会いのきっかけを振り返った。

赤木さんは「渡鬼」シリーズに90年10月の放送開始から、500話以上も出演した。石井プロデューサーは「最初のころは泉ピン子さんや角野卓造さんがまだ若く、赤木さんはまさに『幸楽の支え』でした」と懐かしんだ。赤木さんのことを「赤木ママ」と呼び、「公私にわたり親しくさせていただきました」というだけに、「『ママお願い』って、何でも引き受けていただいた赤木さんともう仕事ができないと思うと、とても寂しいです」と悲しんだ。