俳優織田裕二(50)主演のフジテレビ系連続ドラマ「SUITS/スーツ」(月曜午後9時)の3日放送の第9話15分拡大SPの平均視聴率が、9・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが4日、分かった。前週の10・5%より0・6ポイントのダウンとなった。

初回からの視聴率は14・2、11・1、10・3、8・9、11・8、9・5、9・8、10・5%だった。

織田が演じるのは、勝利のためなら手段を選ばないスーパーエリート弁護士・甲斐正午。相棒のニセ弁護士・鈴木大輔をHey!Say!JUMP中島裕翔(25)、弁護士事務所「幸村・上杉法律事務所」のボスの幸村チカを「東京ラブストーリー」以来27年ぶりの共演の鈴木保奈美(52)が演じる。

米国の人気ドラマ「SUITS」が原作。鈴木は「コーヒーを飲むシーンひとつとっても、格好良く描くのは難しい。アメリカのエグゼクティブたちが、朝コーヒーを買って、しかもみんな自己流にアレンジしている。で、それを秘書がキッチリ把握していて持ってくる、ということでふたりの関係を表すような部分も、私たちは知識としては知っていますけど、それをそのままやっても、日本では文化として根付いていないし、さじ加減も難しいですよね。そもそも日本では、映画とか小説の引用で何かを表す、ということはあまりしないんですよね。外国の小説を読んでいると、古い詩の引用がよく出てきて、例えばそれが残されたメモにサラッと書いてあったりする。一度、すごく考えたことがあったんですけど、欧米の教育では『詩』をよく教えるんですね。そのフレーズを暗記したりして。じゃあ日本人は俳句なのか、それとも『雨ニモマケズ』とかなのか、って考えると、やっぱり文化の違いを感じます。根付いていないものを無理やり、『カッコいいでしょ』というのは逆にカッコ悪いことになる危険性がある」と話している。

第9話で、甲斐(織田)は「幸村・上杉法律事務所」の経営にも参画するシニアパートナーへと昇格する。そのお披露目パーティーの席上で、チカ(鈴木保奈美)は「YURI綜合会計事務所」所長の華村百合(石田ひかり)と、同事務所のエース会計士・大河原忠(西村まさ彦)を甲斐に紹介する。そこで百合は、チカと甲斐に、大河原を解雇したいから助けてほしいと頼む。

甲斐は、大輔(中島裕翔)を連れてファームに戻ると、百合の事務所の定款(ていかん)と雇用契約書を頭にたたき込めと指示する。実は大河原は、出身大学を偽り、無資格にもかかわらず会計士として働いていたのだ。

あくる日、甲斐は、大河原を呼び出して解雇を告げる。百合の事務所は大河原を訴えず、十分な額の退職金も用意するという条件だった。しかし、25年も事務所に尽くしてきた大河原は突然の解雇に納得できない。そのやりとりを聞いていて我慢できなくなった大輔は、これまでの功績を考えればこんな解雇の仕方なんておかしい、一度百合と話し合うべきだ、とつい口をはさむ。すると大河原は、大輔に同調して、不当解雇で訴えると言い残して席を立ってしまう。