乃木坂46若月佑美(24)の卒業セレモニー公演が4日、東京・日本武道館で行われた。この日をもって、グループから卒業した。アンコールのスピーチの全文は以下の通り。

 

最後なので、皆さんにお手紙を書いてきたので、読ませていただきたいと思います。今日で最後なので、クサいし、寒いせりふを、真顔でしれっと言う私を、どうか温かく見守ってください。

初期の頃から、将来の夢を聞かれて、ずっと答えていたものがあります。それは、女優さんとか、そういう職業についてじゃなくて、「誰かの人生に、いい影響を与えられる人になる」っていう不思議な夢です。結構本気でいろんなところで言っていたので、知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それが私の知らないどこかでだったら、なおすてきだなと思いながら、今日までやってきました。

家族や友人、担任の先生、習い事の先生とか、近しい人から影響をもらうっていうのは、人生でも多々ある状況だと思いますけど、逆に、直接的に会ったことがない人から何か影響をもらうっていうことって、その人が選択して受け取らないとできないんじゃないかな、って思っていました。しかもその影響を与える側ってなると、ほんの一握りで。これが少しでもかなっていたら、私の7年間の全てが報われます。

悩んで、もがき苦しんだ日々もあったけど、そんなものなんて、ぱって、なくなっちゃいます。「こんな私でも人の役に立てるんじゃん」って。「誰かの助けになれるじゃん」って。自分が大嫌いだったって、そのみんなの「影響をもらったよ」っていう一言だけで、すっごいうれしくなります。

だから、私はみんなに、「『ありがとう』を言ってくれて、ありがとうって伝えたいです。みんなが私の原動力でした。不器用で空回りばっかで、技術も武器も持ち合わせてなくて、一本線ばかり引いちゃう性格で。感性も変わってるし、最後まで女の子っぽくないし、もはや正直、アイドルっぽくもなかったと思います。でも応援してくれるみんながいたから、そんな私でも楽しくアイドルができたし、どこまででも、頑張ろうって思えました」。

ファンの方最高! メンバーも最高! スタッフさんも最高! つまり、乃木坂って最高! こんなアイドルを愛してくれて、ありがとうございました。乃木坂46、若月佑美。