一昨年2度の交通事故を起こして、昨年10月に謹慎から約1年ぶりに復帰したインパルス堤下敦(41)が15日、神奈川・綾瀬市で主演映画「ルーツ」(渋谷悠監督)の制作発表会見に出席した。綾瀬市を舞台に、さまざまな国からやって来た人々の交流を描く。4月開催の沖縄国際映画祭で初上映される。

堤下は「自分を見つけて反省する1年間をすごしました。横浜の実家にいるんですが、昨年10月に『神奈川住みます芸人』として復帰するまで地元に力をもらいました」。役作りについて「復帰して自分なりに台本を読んで、スムーズに役作りができた。なにせ2年ぶりくらいの現場。自業自得で車の事故を起こして1年くらいいなかったので、久々に明るい現場。ブランクを感じることなく、楽しくやらせてもらっています」。横浜出身で、武相高野球部時代は綾瀬で試合を、よくした。「東京の足立区の綾瀬と間違えられるという話を、よく聞かされました。そこを理解してもらえるようにアピールしていきたい」と話した。

芸人がたくさん出演する中で、ヒロインを演じる女優川村ゆきえ(32)は「芸人さんは、お芝居がうまいイメージがある。間とかがうまいので、盗みたいですね。今までになかった川村ゆきえを見せたい」と話した。渋谷悠監督(39)は「外国人の労働者をたくさん受け入れている綾瀬市には大きな魅力がある。例えばゴミ出しなんかについても、9カ国語の説明書を作っている。話のメインになるわけではないが、そういうエピソードを描きました」と話した。

綾瀬市の古塩政由市長(67)は「5年前から、映画のロケの誘致をしている。綾瀬を舞台にした作品が欲しいと思っていましたが、実績が評価されて声が掛かった。願ってもないことで、これを機会に綾瀬市、大きく飛躍したい」。出演もしているが「セリフはありません。沖縄国際映画祭で、念願のレッドカーペットを歩いてみたい」と笑顔を見せた。