脳科学者の茂木健一郎氏(56)が、嵐の活動休止会見で一部の記者から飛んだ質問について、「とても良くない質問だった」と批判した。

嵐は27日、2020年いっぱいで活動休止することを発表。同日都内で記者会見を開いた。その中で一部の記者から「無責任じゃないかという指摘もあるのでは?」との質問が飛んだ。また、活動休止をメンバーに切り出したリーダーの大野智について「大野さんがこの決断の矢面に立つ可能性もあるのでは?」との質問もあった。これらの質問に、ネット上ではファンの怒りが噴出している。

茂木氏は28日更新のブログで、この質問について「ネット上ではいろいろな反応が出ているけれども、私は正直、『驚いた』というのが感想である。どこからそんな質問が出てくるのか、その発想が私の中にはないというか、想定外の質問だったからだ」と言及。「『無責任』というのは、嵐は人気グループで、レギュラー番組も多く、また、何よりもファンの方々の夢、期待もあるから、嵐としての活動を続けるのが『責任』だというのだろうか?それで、どんな理由であれ、嵐としての活動をやめてしまうのは、『無責任』だというのだろうか」と疑問を呈し、大野に関する質問も同様に「どちらも、ものすごく変な発想、価値観だと思う」と私見を述べた。

嵐が活動休止まで約2年間の猶予をもって発表したことに、「十分に記者さんの言う『責任』を果たしていると思う」と茂木氏。「社会の中では、この記者さんの言うような『責任』や『悪者になる』というわけのわからない価値観に縛られて、無理して我慢していたり、自分の内面的な必然性を追いかけられないで苦しんでいる人たちがいっぱいいると思う。その意味でも、とても良くない質問だった」と、記者の質問を批判した。