女優安藤サクラ(33)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「まんぷく」(午前8時)の22日に放送された第144話の平均視聴率が20・5%、23日放送の第145話が22・8%(ともに関東地区)だったことが25日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は初回の23・8%。

同ドラマは、インスタントラーメンを開発した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)仁子(まさこ)夫妻をモデルに、戦前から高度経済成長時代の大阪で懸命に生き抜く夫婦の苦労と成功の「敗者復活の物語」が描かれる。

脚本は大河ドラマ「龍馬伝」や、ヒットドラマの「HERO」「ガリレオ」などを手がけた福田靖氏、チーフ・プロデューサーは、福田氏と「龍馬伝」でもともに仕事をした真鍋斎氏が担当する。

また全編ナレーションを女優芦田愛菜が務め、DREAMS COME TRUEが朝ドラで初めて2度目(1992年放送の「ひらり」の「晴れたらいいね」以来で26年ぶり)の主題歌を担当する。

あらすじは、入院していた鈴(松坂慶子)だったが、また腹痛を起こし緊急手術をすることになった。駆けつけた萬平(長谷川博己)と福子(安藤サクラ)は、鈴の手術が無事終わり容体も安定しており一安心した。その頃、会社では「まんぷくヌードル」容器の底で麺が砕ける問題で、容器の真ん中に麺を固定することで解決していたが、製造ライン担当の森本元(毎熊克哉)から「機械では麺を容器の中間にうまく収められず、収まっても固定できない」という問題が発生していた。

そんなある夜、萬平は不思議な夢を見た。部屋全体が回り始め天井と床が逆転し“真下の天井”に落ちて驚き目覚めた。すると萬平は麺を入れるのではなく、カップを逆にして上から麺にかぶせる方法を思いついた。その方法で製造ラインでの課題もクリアし、大量生産が可能になった。カップ麺のパッケージデザインを忠彦(要潤)の弟子が考え、2週間後に「まんぷくヌードル」が完成した。世良(桐谷健太)は100円での販売は高いと反対したが、萬平は「核家族になり、これからはひとりひとりが生活していく時代になる。100円の価値がある。理解してもらえる」と反対し発売することになった、という内容だった。