女優松下恵（38）が6日、東京・新宿K'sシネマで行われた主演映画「アラフォーの挑戦　アメリカへ」（すずきじゅんいち監督）初日舞台あいさつで、母の女優榊原るみ（68）と親子げんかした。

映画は、アラフォーで独身の松下が結婚、出産、人生について思い悩む中、米国に留学し、米国人にインタビューする中で思いをぶつけた日々を、1本の映画にまとめた。その舞台あいさつの壇上で「ガラガラだったら、どうしようと思った。今が一番、幸せです」と観客で埋まった客席を見て、目を潤ませた。すると、すかさず榊原が「娘に、こんなに応援してくれる人がいるとは…これで、なぜ結婚できないのかが七不思議」と返した。そこから、親子げんかの第1ラウンドがスタートした。

松下が「毎日、結婚しろと言ってきます」と、榊原からのプレッシャーがきついと訴えると、榊原は「（結婚しろ、ではなく）他の形で言ってます」と言い返した。松下が「それって結婚しろ（の意味）なのよ！」と訴えると、榊原は、夫のすずき監督の方に一瞬、視線を送りながら「私バツイチなの。監督もバツイチ…結婚は1回じゃ、うまくいかないのよ」と言い返した。これには松下も「したくても、出来ないから困っているのよ！」と、おかんむりだった。

そして、舞台あいさつ後の囲み取材中に、記者が「壇上での親子げんか、ガチンコですよね？」と突っ込んだところから、親子げんか第2ラウンドのゴングが鳴った。松下が「毎日、無言のプレッシャーを感じましたよ。何か言いたいみたい」と言うと、榊原は「40歳近くなった娘に、親は悲しいかな、何も言えない。じっと遠くから見守っているだけというのが母親」と返した。松下が「それをやらずに（結婚しろと）ずっと言ってるから…フッとリラックスした瞬間に『どうするの？』って…」と突っ込むと、榊原は「言ってる！　これは、親が子供に言う、1つの爆弾よね。『ちょっと…どうするの？』って言うと、暗くなるものね」と言って、苦笑した。

松下は囲み取材の最後に、理想のタイプの男性について聞かれると「考えすぎて、分からなくなった。年下でも年上でも」と答えた。そこでも榊原が「年齢制限があるでしょ？　（お相手だけじゃなく）自分に年齢制限がありますよね？」と突っ込むと、松下は「そういうことを言うからエイジハラスメントだって言うのよ！　母親がそう思ってるんじゃ全然、お話にならない」と、またもおかんむり。親子げんかの第3ラウンドへと発展しそうな雰囲気の中、親子は苦笑いしつつ会場を後にした。【村上幸将】