漫画「ルパン三世」の原作者のモンキー・パンチさん(本名・加藤一彦=かとう・かずひこ)が11日午前7時26分、肺炎のため亡くなった。17日、公式サイトが発表した。81歳だった。

モンキー・パンチさんの訃報を受けて、日本テレビは同日、19日放送の同系「金曜ロードSHOW!」(金曜午後9時)の放送内容を変更し、同系で1971年(昭46)から放送がスタートしたアニメ「ルパン三世」の劇場版第1作として78年に公開された映画「ルパン三世 ルパンVS複製人間」を放送すると発表した。「ルパン三世 ルパンVS複製人間」は、最強の敵マモーに捕らわれ、ルパンが、カリブ海の孤島に運ばれ激闘を展開する物語。当初、放送予定だった「名探偵コナン 天空の難破船」の放送については未定で、翌週の26日は「名探偵コナン ゼロの執行人」を予定通り放送する。

日本テレビでは「金曜ロードSHOW!」で「ルパン三世」の映画に加え、1989年(平元)から始まった「ルパン三世テレビスペシャル」も、第2弾の「ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎」から18年の第26弾「ルパン三世 グッバイ・パートナー」まで放送するなど「ルパン三世」との縁は深い。同局は「『ルパン三世』は原作誕生から50年以上にわたり、日本のみならず世界中の幅広い世代に愛されている人気作品です。モンキー・パンチさんが生み出した、魅力ある個性豊かなキャラクターたちが今も人々を魅了し続けています。『金曜ロードSHOW!』では、『ルパン三世』のテレビスペシャルや劇場版を長年にわたって放送してきました。今回番組として、心からの哀悼の思いと感謝の気持ちを込めて、記念すべき劇場版第1作をお届けいたします。アクション、ストーリー、心躍るテーマ曲…すべてが最高にかっこよく、最強の敵・マモーとルパンが大バトルを繰り広げる伝説の名作です」とコメントした。

「ルパン三世テレビスペシャル」全26作で視聴率歴代1位を記録した作品は、声優の山田康雄さんがルパンを演じた最後の作品となった、1994年(平6)7月29日放送の第6弾「ルパン三世 燃えよ斬鉄剣」の24・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だという。