50年代から60年代に活躍した大女優の1人、ドリス・デイが97歳で死去した。デイが設立した「ドリス・デイ動物基金」は、デイはカリフォルニア州の自宅で友人らにみとられ、息を引き取ったと発表。「彼女はこの年齢にしては非常に健康でしたが、最近、深刻な肺炎にかかっていました」とコメントした。

デイはアルフレド・ヒチコック監督による1956年の映画「知りすぎていた男」で一躍、スター女優に。翌年、「パジャマゲーム」への主演でさらなる飛躍を果たし、1959年には、ロック・ハドソンと共演した「夜は楽しく」でアカデミー賞主演女優賞候補となった。

ビートルズやビリー・ジョエルの曲にも名前が登場するほど、影響力のある女優だったデイは、1968年に映画界を引退。その後は、1973年までTVコメディーシリーズ「ドリス・デイ・ショー」を中心に活躍した。

多くの有名人らが、デイを追悼するコメントをSNSで次々と発表しており、米女優ゴールディー・ホーンは「彼女は太陽のかけらとともに去った。私たちの人生を明るくし、威厳とともに人生を生きた」とツイート。英歌手ボーイ・ジョージも、「ドリス・デイに神の祝福を!素晴らしい声。素晴らしいレジェンド」とツイートした。

 この他、米俳優アントニオ・バンデラスや英デザイナーのステラ・マッカートニーらも、デイの死を惜しむメッセージを発表している。(ニューヨーク=鹿目直子)