女優三田佳子(77)が14日、京マチ子さんの訃報にコメントを発表した。

「大河ドラマ『花の乱』では、私の演じた日野富子の大叔母、日野重子の役でご一緒いただきました。それ以来かわいがっていただき、私の舞台の楽屋を訪ねてくださったり、細やかな気配りの差し入れを届けてくださったり。尊敬する大好きな先輩でした。毎年、石井ふく子さんの会でお会いし、親しくお話しするのが楽しみでしたが…90歳を超えてもなお、スラリとしたファッションの愛らしい三つ編み姿で登場され、会場を魅了されていたのが忘れられません」

◆京(きょう)マチ子 1924年(大13)3月25日、大阪生まれ。36年に大阪松竹少女歌劇団に入り、49年に大映に入社。同年の映画「痴人の愛」で注目される。ベネチア映画祭グランプリを受賞した50年の「羅生門」(黒沢明監督)に出演。その後もカンヌ国際映画祭で53年の「地獄門」(衣笠貞之助監督)がグランプリに輝くなど出演映画が数々の国際映画祭の最高賞を受賞したことで「グランプリ女優」と呼ばれた。56年にはアメリカの映画「八月十五夜の茶屋」にも出演。テレビは64年のフジテレビ系「あぶら照り」が初出演。好きな言葉は思いやり。趣味は乗馬、釣り、ゴルフ。