漫画家の小林よしのり氏(65)が、「安倍晋三首相をやゆした」などとしてネット上で炎上している俳優の佐藤浩市(58)について「男である」と称賛した。

小林氏は14日、「佐藤浩市は男である」のタイトルでブログを更新。「佐藤浩市は映画の総理役で、おなかをこわすキャラにしてもらったと言ったら、安倍首相を揶揄しているからダメとか、同じ病気の人を傷つけるとか、ネトウヨどもがギャーコラネットで騒いでいるらしい」と騒動に触れた。

作家の百田尚樹氏がツイッターで「三流役者が、えらそうに!!」と佐藤を批判した言葉を持ち出し、「わしは佐藤浩市を『三流役者』とは思わない。権力に対する批判精神を持っているのは立派なことだ。権力に追従する人間と、権力と戦う人間なら、権力と戦う人間の方が上質だと思っている」と持論を展開。「権力を揶揄する精神がバッシングされる国は、全体主義の国であり、独裁国家である。ネトウヨは中国や北朝鮮が大好きなのだろう。ナチス・ドイツが彼らの理想ではないか?」とつづった。

また、小林氏は自身の政治的思想を「保守」だとした上で、「だが、権力を守る人間ではない。『公』を守る『保守』であり、それが本物の『保守』だと信じている」と説明。「権力に対する批判精神だけは失ってはならない」とし、「佐藤浩市はそれを持っているから男である」などとつづった。