コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴されたミュージシャン、俳優ピエール瀧被告(52)が、映画「宮本から君へ」(真利子哲也監督、今秋公開)に出演していること、改編、追加撮影せずに公開することが16日、同作SNSで発表された。

同作のフェイスブックには、昨年9月29日~10月30日に撮影されたことと、事件発覚後に、製作委員会で協議が重ねられてきたことなどが記された。

その上で「ピエール瀧氏は、今後も法律に従って裁定が下されることになり、それ以上の措置について、本作品が関与するものではないという結論に至り、製作委員会の総意として、本作品の改編、追加撮影を行わないまま、劇場公開することと致しました」と報告された。

同作は人気漫画原作で、これまで池松壮亮、蒼井優、松山ケンイチらの出演が発表されていた。今回、瀧のほか、井浦新、一ノ瀬ワタル、佐藤二朗の出演が発表された。

真利子監督も公式ツイッターなどでコメントを発表、「ついに実写化のかじが切られ、かなり手ごわいこの原作をどうやったら映画にできるか、みんなで真剣に向き合いました。一癖も二癖もある役者たちが集まってきて、現場はより一層の執念と活気であふれました。子供に返ったみたいに老いも若きも男も女も、みんな一緒になって朝まで語らって歌ってました。この映画の顔ぶれにみじんも悔いはありません」とした。