ディズニー実写映画「アラジン」(6月7日公開)で、セリフも歌も担うプレミアム吹き替え版のアラジンを務めた俳優中村倫也(32)と、ジャスミン役の木下晴香(20)が27日、日本で最も空に近い大阪・あべのハルカス「ハルカス300(展望台)」で、魔法のじゅうたんに乗り、劇中歌を熱唱した。

歌ったのは、ミュージック・ビデオでも、2人が披露している名曲「ホール・ニュー・ワールド」。大阪の街並みを見下ろし、地上約300メートルの展望台へ設けられたじゅうたんから、澄み渡った歌声を響かせた。

魔法のじゅうたんで空を旅する名作にちなみ、選ばれたこの場所。だったが…。実は、中村は「僕が高所恐怖症と聞きつけて、高い所へ、高い所へ-ということですね。日本一ですもんね…」と苦笑。恐怖心を抱えながらも、そこはプロ。自慢の美声を木下のかれんな声に重ね合わせた。

ただ、心情を入れ込み過ぎたのか、歌い終わっても、木下を抱えたまま。大阪人のお株を奪うボケっぷりで、集まったファンを笑わせた。

「ホール・ニュー・ワールドは、魔法のじゅうたんで駆け回り、巻き込まれていく感じなんですよね」と言い、作品もきっちりPR。居合わせた子連れの客に「(子供が食べていた)ソフトクリーム、おいしいかいっ!」と呼びかけるなど、“アドリブ”もきかせて会場をわかせた。

中村と歌い終えた木下は「全編を通してスケールが大きく、ぜひ大きいスクリーン、映画館で見てほしい。冒険とロマンス。どなたでも楽しめる作品です」とアピールしていた。