オスカー俳優のキューバ・グッディング・Jr(51)が13日、強制的接触および性的虐待容疑で逮捕された。

グッディングの弁護士は米情報サイトTMZに、事件現場のシーンが映っているとされる防犯ビデオを見たが、「犯罪行為は一切ない」とコメントした。しかし、同サイトが公開した防犯ビデオには、グッディングが女性の太ももや胸に触っているところが映っている。

グッディングと恋人のクローディア・デ・ニーロは9日夜、友人らとニューヨーク市内にあるルーフトップ・ラウンジバーでパーティーを楽しんでいた。2人はラウンジ内のソファに座っていたが、告発者の女性が2人の隣に座るとすぐに、グッディングが恋人デ・ニーロの目の前で女性の太ももに手を置いた。数秒後、グッディングの手は告発者の胸へと移動。告発者がグッディングの手を押し返し、グッディングが彼女の手を取り、キスをしている様子が映っている。同サイトは、告発者の女性がその後、グッディングに体を触られたとして、セキュリティーガードに苦情を言っているビデオも公開している。

しかし、グッディングは11日、「友人らとクラブを訪れ、ファンと写真撮影をしたりしたが、女性の体を触るなどの行為は一切していない」と、虐待行為について完全否定していた。

グッディングは1988年に映画界にデビュー以来、「ア・フュー・グッドメン」「恋愛小説家」など数々の作品に出演。1996年の映画「ザ・エージェント」でアカデミー助演男優賞を受賞している。(ニューヨーク=鹿目直子)