俳優望月歩(18)が9日、都内で、初主演映画「五億円のじんせい」(文晟豪監督、20日公開)ウェブ完成披露舞台あいさつに出席した。

5億円の募金で命を救われ、周囲の期待に応えるために生きてきた高校生・望来(みらい)が、人との出会いの中で成長していく姿を描く。

動画配信サービス大手「GYAO」と芸能事務所「アミューズ」がオーディションにより映画を制作する企画「NEW CINEMA PROJECT」の第1弾作品。企画、脚本、出演者、主題歌を手掛けるミュージシャンまでもオーディションで選出した。

この日行われたのは、ウェブ配信で舞台あいさつと無料試写会を行う業界初の試み。司会者から感想を求められると、望月は「改めて言われると、緊張しますね」。役作りについて聞かれると「いろいろ考えて、書いて、調べて、監督とお話をして」と回想。役柄について思ったことをノートに書き留めていったといい「監督にもらったノートに半分、ほかのノートに20~30ページくらい書きました」と振り返った。

望月は、日本テレビ系「3年A組-今から皆さんは、人質です-」に瀬尾雄大役でレギュラー出演。今作の主演はオーディションで勝ち取った。脚本の蛭田直美氏から「こんなにぴったりな人が、よく現れてくれた!」と感謝されると、「恥ずかしい限りでございます」と照れ笑いを浮かべた。

共演の兵頭功海(かつみ=21)は今作が初演技。「右も左も分からない状態」と演じることに苦戦したが、「初めてのお芝居は一生記憶に残る作品。それが『五億円のじんせい』でよかった」と充実ぶりをうかがわせた。

舞台あいさつには、主題歌を歌う広島県在住のラッパー、ZAO(ザオ=32)も出席。映画のテーマソング「みらい」を生歌唱した。望月は「ライブに行ったことがないので、生で歌を聞いて感動しました」と目を輝かせていた。山田杏奈(18)文晟豪監督も登壇した。