俳優溝端淳平(30)主演のフジテレビ系連続ドラマ「仮面同窓会」(土曜午後11時40分)の第7話が13日、放送される。

溝端が演じるのは、住宅設備機器を扱う営業マンの新谷洋輔。高校卒業後に故郷を離れ、過去にふたをして生きてきたが、それには2つの理由があった。18年前に兄を事故で亡くしたこと、そして同級生たちと高校時代に受けた暴力教師による体罰。この忌まわしい記憶から逃れるためだった。しかし洋輔は仕事でミスをして異動となり、再び地元へと帰ってくることになる。そして、高校時代の親友の皆川希一(佐野岳)大見和康(木村了)片岡八真人(廣瀬智則)と4人で、体罰教師・樫村貞茂(渡辺裕之)への仕返しの“仮面同窓会”を開いた。仮面をかぶったまま拉致して、少し痛めつけて放置。だが、樫村は遺体となって発見され、4人は疑心暗鬼に陥り、新たなる殺人が起こっていく。

4人の中のリーダー格で、親の不動産会社を継いで傍若無人に振る舞い、樫村に報復する仮面舞踏会を計画した皆川役の佐野岳(27)は、高校時代の恩師・上原加奈子(雛形あきこ)との艶っぽいシーンにも挑戦している。「同世代が集まっていてとても楽しい現場です。でもただ楽しいだけではなく、皆が同じベクトルで話し合いながら進めていく事が多く、いつの間にか自然に読み合わせになっていたりもします。そういう現場にいるのはとても幸せで、とてもクリエーティブ環境になっていると思います」と話している。「希一は横柄で悪い印象ばかりが目立つ、ある意味分かりやすい人間だと思います。僕が演じながら意識しているのは、なぜ希一がそういう人間になってしまったのかということです。希一のコンプレックスというものが見え隠れしているのを、演じながら感じていて、希一が強気な自分を演じている姿を、僕が演じているような感じです。コンプレックスがあるが故に、もう一人の自分を作りだしていると思います。回想シーンからもそういう部分を探り出して丁寧に演じていかないと、ただ単に悪い男に見えてしまうので、その辺はとても気をつけています」と話している。

悪人に見える欲を演じることについては「どんな役にでも挑戦したいという気持ちは常々あって、今回ある意味ヒールを演じるのは役者としてうれしいですし、これからも自分の役の幅を広げていきたいと思います。普段から応援してくださる方にも、『佐野くんってこんな役もやるんだ』という風に思っていただけるとうれしいですし、『もっとこういう役もやって欲しい』とリクエストされるような役者になっていけたらいいと思っています。僕の中での希一像があり、それを大事にしながら皆さんに提示しているので、その思いを感じてくださるとうれしいですね。でも次に出演するドラマでは、(この役の)言い訳はしたいので、思いっきり爽やかな役をやりたいです」と笑っている。

第7話では、洋輔(溝端)は狐狸山高校に保管されていた資料から、日比野真理(吉田志織)が自殺直前に妊娠していたことを知る。そのことを美郷(瀧本美織)に伝えると、美郷は「八真人(廣瀬)が樫村(渡辺)を殺したのではないか」と推測。親友を疑う美郷に対し、洋輔は悩んだ末、樫村が死体で見つかった前日に洋輔、八真人、希一(佐野)、和康(木村)の4人で、出来心のイタズラで樫村を拉致したことを美郷に告白する。

一方、樫村と不倫関係にあった美人教師・加奈子(雛形)のアトリエを訪れた希一は、そこであるSDカードを見つける。そこには歩道橋の上で和康が仮面をつけた男に襲われている映像が入っていた。さらにアトリエの中には、希一から恐喝した3000万円がそのまま残されていたうえ、付近には血痕も残っていた。加奈子は誰かに襲われたのか…。その瞬間、アトリエ内に潜んでいた仮面の男が突然希一を襲いだす。