俳優佐藤健(30)が16日、都内で、映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」(8月2日公開)完成報告記者会見に出席した。

「ドラゴンクエスト」シリーズは86年の第1作販売から現在に至るまでに、累計出荷・ダウンロード本数7600万本突破の国民的RPG。同作は、シリーズ5作目「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」の物語を原案にした3DCGアニメーション映画だ。佐藤は主人公リュカの声を担当する。

「今回大役を務めさせていただき、光栄に思っています」とし、「ドラゴンクエストのファンは思いが強すぎるが故に今回の映画化を快く思っていない方がいるのも事実で、その気持ちは痛いほど分かります。でもいち早くこの作品を見させていただいた者として、大切な思い出を持っている方こそ見てほしい作品だと確信しています」と熱く語った。

声優は初挑戦。「最初は大変苦労して難しかった。監督やみなさんの温かい指示のおかげでなんとかできました」と振り返った。

また、「公開までに世間を、そしてゲームが好きな人やともに育って来た人が、この作品を見なければいけないという空気に変えたい」と猛アピールした。

この日、リュカの幼なじみビアンカ役の有村架純(26)大富豪の娘フローラ役の波瑠(28)わがまま王子ヘンリー役の坂口健太郎(28)リュカの父パパス役の山田孝之(35)パパスの従者サンチョ役ケンドーコバヤシ(47)の豪華キャスト陣に加え、原作・監修の堀井雄二氏(65)音楽担当すぎやまこういち氏(88)山崎貴総監督(55)八木竜一監督(54)花房真監督(49)が登壇した。

有村が佐藤からアドバイスを受けたことを明かすと、波瑠は「私は特にアドバイスされませんでした。なんでなのか、納得ができていません」と笑いながら明かし、会場を笑いに包んだ。佐藤は「最初から上手だったんです。ビックリするほどでした」と顔を赤らめながら話した。

堀井氏は「30年前に映画化の話もあったけど、ゲームは体験するものだったので面白さが出ないと思った。でも30年たって世の中が変わって、ありだなと思った。ゲームをやったことがない人にこそ見てほしい」とアピールした。