男性6人組ダンス&ボーカルユニット超特急が17日、沖縄コンベンションセンターで全国ホールツアーの最終公演を行い、念願の「全国開通」(全都道府県でのライブ)を達成した。台風10号の影響でステージセットが届かない苦境を乗り越え、約1700人の観客を前に「超えてアバンチュール」「Summer love」「浮つきWAVES」など22曲を披露した。

関係者によると13日の熊本公演後、フェリーで機材輸送を計画していたが、欠航となったため、11トントラック4台が到着しなかったという。衣装などはスタッフが運んだが、浮輪やステージ上のセットなどは現地調達。手作り感あふれる舞台となった。カイ(24)は開演前、「メンバーとスタッフ全員で考えた。今まで以上の良いライブにしたい」。タカシ(22)は「大きな愛を沖縄から全国に届けたい」と意気込んだ。

ライブはタクヤ(24)が「俺らはこれまでいろんなことを乗り越えてきた。今日もお前らと乗り越えていきたい!」と絶叫し、スタート。沖縄スペシャルとして、カイ、リョウガ(24)ユーキ(24)のユニット「シーザーボーイズ」がかりゆしウエア姿で「インオキナワ」を披露した。

ツアー中盤の6月10日に、メンバーのユースケ(23)が膝の負傷などの体調不良から休養を発表。5人での全国開通となった。ユーキは「ユースケの気持ちを背負ってステージに立ちます」。リョウガは「結成当時から夢だった。ユースケが復活してからも来たい」と思いやった。

年末から年始にかけて大阪城ホール(12月21、22日)、東京・代々木第1体育館(1月3~5日)とアリーナツアーを開催するが、カイは「日本の次はアジアにも行きたい。世界に羽ばたきたい!」と次の夢を熱く語った。 【上岡豊】

 

○…ライブの最後にはサプライズとして、タクヤがメインキャストとして出演する映画「どすこい!すけひら」(今秋公開)で、超特急が主題歌を担当することが発表され、ファンから歓声が起きた。歌のタイトルは「どすこい」にかけた、「Don’t Stop 恋」だという。