落語家の立川志らく(56)が、26日に亡くなったフランスのジャック・シラク元大統領を悼んだ。

志らくは26日、ツイッターを更新。シラク元大統領の訃報に触れ、「シラクが死んだ? じゃあこのツイートを書いている俺はいったいどこの誰だろう? 落語ファンにしかわからないツイートでした。合掌」とつづった。

続けて「35年前。談志『お前に名前をつけてやる。俺はフランスから帰ってきたばかりでな、パリの市長でシラクという頭の良い政治家がいるんだ。必ず大統領になる。そのシラクから名前をやる。志らくだ。日本で無名でもフランスに行けば有名人だぞ!』合掌」と、師匠である故・立川談志さんから高座名を付けられたエピソードをつづった。

シラク元大統領は、1995~2007年の2期12年にわたりフランスを率い、欧州連合(EU)の統合深化に功績を残した。任期中、ドイツと協調し欧州単一通貨ユーロ導入を主導。03年のイラク戦争には反対を貫くなど米国と一線を画す独自外交でも存在感を示した。大相撲や日本の古美術鑑賞を趣味とし、欧米指導者随一の知日派としても知られた。86歳だった。