映画館を運営する松竹マルチプレックスシアターズは1日、東京・丸の内ピカデリー3で、「丸の内ピカデリー ドルビーシネマ」先行内覧会を行った。

同社のドルビーシネマ劇場は埼玉・MOVIXさいたまに続いて2館目。

ドルビーシネマは、映像技術「ドルビービジョン」、立体音響技術「ドルビーアトモス」、「シアターデザイン」で構成されている。

「ドルビービジョン」は2台の4Kプロジェクターを使い、従来の劇場より2倍明るく、明暗のコントラスト比は500倍。「ドルビーアトモス」は劇場内の天井や客席周囲に数多くのスピーカーを配置することで、より立体的な音響を楽しめる。「シアターデザイン」は、座席を黒ベースにし、壁・天井・通路にはスクリーンからの反射を防ぐ素材を使用し、より作品に没頭できる環境を目指している。

迫本淳一松竹社長は、同社が常に最先端技術に挑戦してきたことを強調。その上で、「令和の最先端技術にふさわしいのはドルビーシネマ」とした。「映画館は映画とお客様をつなげる場で、ライブ感のある場であると考えている。そう考えたとき、ドルビーシネマは映像、音響、環境の3点において究極のシネマ体験をご提供できる場だと考えています」とアピールした。

同館は10月4日、オープニング作品となる「ジョーカー」を上映。ドルビーシネマ作品は鑑賞料金に一律600円、同3D作品は1000円(ともに税込み)追加となる。

またこの日、東日本大震災時の福島原発を描いた映画「Fukushima50」(若松節朗監督、20年公開)のドルビーシネマ上映が発表された。