今年で33回目のフジテレビ系「FNS27時間テレビ にほんのスポーツは強いっ!」(11月2日午後6時30分~3日午後9時54分)の制作発表が24日、都内で行われた。今年は3年ぶりに生放送。3年連続のコンビとなる総合司会のビートたけし(72)とキャプテン役の関ジャニ∞村上信五(37)に加えて、マネジャー役として女優松岡茉優(24)、進行役を永島優美アナウンサー(27)が務める。

たけしは「私が一番興味があるのは徳井が何をやったんだろうかということ。必要経費で時計を買ったとかな。朝から(テレビで)徳井ばっかり見ちゃったよ」と、約1億2000万円の所属隠し、申告漏れで追徴課税を受けたチュートリアル徳井義実(44)をいじって脱線。あわてて、村上が「僕がしっかりサポートします」と引き取った。

番組について、たけしは「3年連続で俺に来るのはおかしい。2年連続で迷惑をかけてたのに(笑い)。今年は悪いことばっかりだったので、27時間テレビでひっくり返したい。離婚料から何から取り返す」と、最高額で200億円と報じられた幹子元夫人との離婚に触れた。村上は「全部取り返したら、フジテレビがつぶれる。生放送は真骨頂じゃないですか、このジジイは」と笑った。

「日本のスポーツは強いっ!」というテーマについて、たけしは「来年のオリンピックは強いよ。バクテリアが2倍あっても泳ぐなんて、日本のトライアスロンだけ。マラソンは半分くらいは死んじゃう」と、フジテレビのあるお台場地区の海の大腸菌が問題になっているトライアスロンや、東京から札幌開催へと移転問題が起きているマラソンをいじった。

さらに、日本が初のベスト8入りを果たしたラグビーW杯について「日本強かったな。でも、日本人を見たことない」と31人中15人が外国人の日本代表をいじった。「だけど、イギリスは、ずるいよな。イングランド、スコットランド、ウェールズで出てるんだもんな。日本も東京、大阪、足立区代表で出ればいい。足立区対大阪なんか、足立区側に入ったら球がなくなっちゃう」と出身地の東京・足立区を笑い飛ばした。

そして「なんかあったら(日本)テコンドー協会の金原(昇)会長を出せばいい。なんだったら(日本ボクシング連盟の)山根(明)元会長も出しちゃえ」と内紛続きのスポーツ団体上層部の名前を挙げて笑わせた。

村上と組んでから、初の生放送で、11月となったことには「季節外れの台風みたいだな。でも、暑い季節に黄色いTシャツ着て走ることはない」と日本テレビの「24時間テレビ」をいじった。

明石家さんま(64)が担当する「さんまのお笑い向上委員会」のコーナーについては「大体、同じだよ。本人がしゃべって終わり。あいつが1人でやってるんだから」。おなじみの名物キャラクター火薬田ドンにふんしての出番については「どこに出るったって、楽屋に行って衣装が置いてあれば出る。今日なんか記者会見だっていうのに、これだぜ」と、はいたサンダルを指さして笑った。

「たけし・さんまの有名アスリートの集まる店」コーナーについては「成績が落ちたら、おれたちのせいになる。どっかにいい薬売ってないかな。昔は、疲労がポンと取れるのがあったのに」と第2次世界大戦直後には合法で、芸人界などにまん延した覚醒剤の「ヒロポン」を挙げて「薬はタレント救う。来年はジャニーズと麻薬をテーマにしよう。27時間、薬をうちながらやるのはどうだ」と脱線した。

たけし、さんまとコントを演じる村上は「恐竜2人がじゃれ合ってるだけ」。たけしは「2人のいじめはすごいぞ。目にカレーをなすりつける『いじめ27時間』とか先輩のパワハラはどうだ」。村上は「ちゃんとオンエアできるものを残したいと思います」と悲壮な覚悟を見せた。