今年2月に口腔(こうくう)がん(舌がん)、4月に食道がんの手術を受け闘病中の堀ちえみ(52)が27日、名古屋市内と大阪市内で、書籍「Stage For~ 舌がん『ステージ4』から希望のステージへ」のサイン会を行った。

大阪のサイン会前には、堀から記者に「何かありますか」と肉声で尋ね取材会も行われ、「体は元気です」と体調について手術後、初めて肉声でコメントした。手術で舌の6割を切除したが、笑顔でゆっくりと聞き取れる声だった。

地元大阪での開催に「大阪の人と触れ合うのは楽しみ。大阪のパワーをもらって帰りたい」。発売した書籍について「もっと早く社会復帰できるはずだった。仕事が仕事なので…。話ができなくて書いて本にまとめた。家族も私も達成感があって、こういう形で残せたのがうれしい」と喜んだ。

今後については「リハビリも大変なので、これからは口腔がん、舌がんの早期発見に向けての活動を含め、年1回検診して、早く見つけて治療して、私みたいにあとで苦労することないようにと伝えたい」と話した。

ファンから「よくご無事で」と声をかけられると「ご心配おかけしました。本当に一時はどうなるかと」と笑顔で答えた。

名古屋で行われたサイン会には、放送作家の山田美保子氏(62)が駆けつけた。山田から「よかった。見た目は全然変わらないね」と声をかけられたことを明かし、堀は「山田さんは痩せたり憔悴(しょうすい)した姿を想像したと思うけど、安心してくださった」と話した。

名古屋と大阪で開催されたサイン会には、ファンが150人ずつ人集まった。