セリーヌ・ディオン(51)の6年ぶりの英語歌唱アルバム「Courage/カレッジ」が先週、全米チャートを初登場1位で飾ったものの、一挙に100位圏外に急転落するという、前代未聞の記録を作ったと米音楽データサイトChart Dataが報じた。

チャート初登場1位を獲得したのはディオンにとって2002年以来、17年ぶりとなるが、関係者はニューヨーク・ポスト紙に、「セリーヌはカンカンに怒り、大混乱している。10万枚が売れた唯一の理由はレーベルがセット売りしたためだが、発売2週目には3000枚ほどしか売れなかった」と語っている。

同関係者によると、マネジャーだった最愛の夫のレネ・アンジェリル氏が亡くなった今、ディオンの周辺にも大きな変化が起きているという。「レネがいなくなり、やるべきことを知る者がいなくなった」と話している。

複数の関係者がポスト紙に明かしたところでは、ディオンのバックアップダンサーで恋人とのうわさもあるペペ・ムノスが、ディオンの内部関係者の間で懸念となっているようだ。クリエイティブ・ディレクターも務めるムノスが古株のメンバーをチームから追い出し、ディオンを孤立させているというのだ。

ディオンは9月18日にワールドツアーの一環として北米ツアーを開始。ビルボード誌の収益データによると、最初の19公演で3320万ドル(約36億円)の収益を上げている。

別の内部関係者は、ディオンはニューアルバムを誇りにしているとした上で、「彼女は大成功を収めている。最高の人生を送っているし、ツアーも順調だ。その他のことはすべてデタラメ」と話している。ディオンの広報は、報道についてコメントしていないという。(ニューヨーク=鹿目直子)