俳優梅宮辰夫さんが12日午前7時40分、慢性腎不全のため、神奈川県内の病院で死去した。81歳だった。

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今月20日、梅宮さんの著書「不良役者」(双葉社刊)が出版される。18年1月開始の「週刊大衆」での連載をまとめたもので、担当編集者によると梅宮さんは「いつまで元気でいられるか分からないので、自分が見てきた当時のことを記したい」とオファーを承諾。出版を楽しみにし、13日に編集部の依頼で20冊にサインする予定だったという。同書のあとがきで「映画ファンに生きているうちに別れのあいさつくらいしておいたほうがいいだろうな。死んだら、何も言えないからさ。じゃあな、あばよ」と書いた。まさに最後の「言葉」になった。