俳優高橋克典(54)が梅宮辰夫さんの訃報に触れ、12日、都内で会見を行い、生前の思い出を語った。03年にスタートしたテレビ朝日系ドラマ「特命係長 只野仁」シリーズで共演している。また高橋の母方の祖母と梅宮さんの母は姉妹という親戚関係でもある。

高橋は「(訃報を)朝知りました。驚きました。(高橋の)母が10月12日に亡くなって、10月末に葬儀をしたが、その時、自分の体がつらかったはずなのに参列してくれました。その時はまだ生きると言っていました」と明かした。夏頃は入院中の梅宮さんを見舞いに行ったが、退院前日で、家に帰ってから食べる物を一緒に買ったこともあったという。「俺もどのくらい生きるか分からない。でもびびっていないと言っていた。好きに生きるんだと言ってました」と梅宮さんの言葉を紹介した。

高橋が俳優の世界に興味を持った際に相談したと紹介。「一言目にやめておけと言われました。お前みたいな地味な顔はと。華やかなことはほんの一部。しんどいことはたくさんあると言われました」と語った。

また、芸能界に入ってからは「守られたな。おおらかで朗らかで、優しい大きな人でした」。また、「特命係長 只野仁」シリーズで共演したことに「最後15年一緒に仕事をさせていただくことができたのでうれしかった」と語った。さらに「最後まで俳優としての美学を失うことなくいようといた人。どんな時も明るかった。大きく包んでくれる空気でした」と語った。

梅宮さんの妻クラウディアさんとアンナについても言及。「アンナは今日は仕事に行っています。クラウディアさんとは話しましたが、本当に悲しんでいます。(2人とも)今は、言葉を発せられないくらい悲しんでいます。ちゃんと乗り越えて頑張ってほしい」と語った。

最後は「お疲れさまでした。ありがとうございました」と、天国の梅宮さんに語りかけていた。