歌手松山千春(64)が25日、全国ツアー「かたすみで」の最終公演を、出身地の札幌市民ホールで行った。埼玉・越谷を皮切りに全国17都市で全21回のステージを繰り広げてきた。

「銀の雨」で幕を開けたステージは、2部構成で前半では「青春」「かざぐるま」「恋」と、デビュー当時のヒット曲を中心に披露し、後半は「平凡」「働きましょう」などフォークシンガーとしてメッセージ性のある作品を選曲した。

前回のツアーは急性喉頭炎の悪化で大阪、名古屋公演など一部の公演を中止するなど体調が心配されたが、今回の秋のツアーは万全な態勢で挑んできた。

おなじみの毒舌も絶好調で、東京オリンピック(五輪)のマラソン、競歩が札幌開催になったことにも触れ「札幌だって暑いんですよ。ハッキリ言って迷惑。マラソンや競歩は東京での開催に向けて準備を進めてきたのだから、やはり東京でやるのが筋。そもそも東京オリンピックなんですからね」と持論を述べた。

新曲「かたすみに」や「長い夜」などアンコールを含め全17曲を熱唱。最後はツアー開催地のイベンターの代表者を紹介し、ラストでは「大空の大地の中で」を歌い切った。