宝塚歌劇の20年幕開け作になる雪組ミュージカル「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」が1日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

同名ギャング映画をもとに、小池修一郎氏の演出で初舞台化されたミュージカル。17年7月にトップに就いた望海の本拠地5作目は、20世紀の米社会を背景に、ニューヨークの貧民街で暮らす少年たちが成り上がろうとする様を描く。

84年公開の米映画版でロバート・デ・ニーロが演じた主人公ヌードルスは、雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)が臨み、少年期、青年期、老年期の3世代を自ら演じ分けた。

「(子役が入らず)自分たちでできるので、(役柄を)膨らませやすいですね。(過去に、少年時代を自ら演じた)星逢一夜も(経験が)あったので、子役に対する抵抗もまったくなかったです」と言い、稽古に励んできた。

トップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)は、主人公と同じ地区の出身で、ハリウッド女優を目指すヒロインを好演。ヌードルスの幼なじみで、後に暗黒街の“若き顔”になるマックスは、2番手スター彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が熱演を見せた。

彩風と深い関係になる酒場のクラブのショースター役には、人気スターの朝美絢(あさみ・じゅん)が挑戦。細身スタイル、美貌を生かし、妖艶な女役を披露。彩風ふんするマックスと手を組む全米運送車組合のトップには、彩凪翔(あやなぎ・しょう)がふんした。

兵庫・宝塚大劇場公演は2月3日まで。東京宝塚劇場は2月21日~3月22日まで。