東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7社の映画担当記者で構成)が主催する第62回ブルーリボン賞が27日までに決まった。主演男優賞は「記憶にございません!」(三谷幸喜監督)の中井貴一(58)、同女優賞は「コンフィデンスマンJP-ロマンス編-」(田中亮監督)の長沢まさみ(32)で、ともに初受賞。作品賞は「翔んで埼玉」(武内英樹監督)。授賞式は2月18日、東京・霞が関のイイノホールで行われる。
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主演女優賞の長沢まさみは、10代、20代で助演、30代で主演と3度目の受賞だが「常に成長過程ですから」と謙虚に受け止めた。「自分はちょっと人よりは成長が遅いのかもしれませんけど、少しずついろんな経験をさせてもらっています。恵まれているし、感謝です」。
同作はテレビドラマからの映画化。そのメリットは確実にあった。「撮影期間とオンエアの期間が長い中で、だんだん人に愛されていく過程を感じながら、自分たちも没頭していけた」。破天荒な天才詐欺師ダー子に「自分自身のイメージも変えてもらったのかな」。長沢自身は「もともと人を笑わせるのが好きなタイプ。どちらかと言うとシュール系」とし、「結構おもしろいって評判なんです」と笑った。
続編となる「プリンセス編」は5月1日公開。「おもしろいと思っていただけたらうれしいです」とアピールした。
▽以下は第62回ブルーリボン賞の受賞者、受賞作
作 品 賞 翔んで埼玉 武内英樹監督
監 督 賞 真利子哲也監督「宮本から君へ」
主演男優賞 中井 貴一 「記憶にございません!」
主演女優賞 長沢まさみ 「コンフィデンスマンJP―ロマンス編―」
助演男優賞 吉沢 亮 「キングダム」
助演女優賞 MEGUMI 「台風家族」「ひとよ」
新 人 賞 関水 渚 「町田くんの世界」
外国作品賞 ジョーカー トッド・フィリップス監督