11日に亡くなった野村克也さん(享年84)の野村沙知代夫人の愛称「サッチー」は中居正広(47)が命名していた。中居は15日、司会を務めるテレビ朝日系のニュース情報番組「中居正広のニュースな会」(土曜正午放送)で野村さんとの交友関係を振り返り、思い出話を明かした。

中居は「野球ファン、野球を知らない方でも野村さんのことはみんな知っている方。一緒にいて楽しかった。まだまだお話を聞きたかった」と寂しそうに話した。

沙知代夫人の愛称が生まれたエピソードも番組で明かされた。中居によると、フジテレビ系「笑っていいとも!」で「サッチー」という愛称が生まれたという。「もう20年前ですかね、番組でご一緒して、(呼び方が)野村さんでは…沙知代さんでは…ということで『サッチー』と言ったらそんなに嫌な気分をされていなかった。それが浸透したみたい」と振り返った。

同番組で共演していた当時、中居が野村宅を訪問したエピソードも披露した。野村氏が不在だった自宅で沙知代さんから「あなたお風呂に入りなさいよ」と言われたことがあったという。「たぶん洋服がきたなかったのかな」。ところがシャワーを浴びている5分、10分ぐらいで野村さんが帰宅した。「何やっているんや!」と突っ込まれたという笑い話も明かした。

中居は「野球の専門は分からないが著書の『女房はドーベルマン』『野村ノート』も読んだ。上の人が下の人に伝える言葉の大切さが書かれていた。自分でもノートに書き込みました。エッジのきいた言葉でも嫌みがなかった」と野村さんの考え方に共感を覚えていたという。

中居は訃報を受けて、報道関係者からお悔やみのコメントを求められたが、いったん保留していた。この日の放送では「ぼくのコメントよりも野球人や教え子の方のほうが、ノムさんが喜ぶのではないかと思った。お悔やみ申し上げます」と話した。