ミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、高校生の長男が友人らとともにファッションブランドを立ち上げる計画を中止させた理由についてつづった。

辻は18日のブログで、これまで進路に悩んでいた長男からストリートファッションのブランド立ち上げを計画していることを打ち明けられ、親として止めるべきか応援するべきかを悩みつつも、大学に進学・卒業することを条件に許可したことをつづっていた。

その後、長男たちの起業に対する考えや、意欲的に計画を進める様子をブログにつづりながら、「夢があるということは素晴らしいことだ」と温かい目で見守っていた辻だが、25日のブログでは「息子君がリーダーになり進めてきた高校生ブランドだが、話し合いの結果、やめさせることにした」と報告。「ぼくもずいぶんと悩んだのだけど、そこにはいくつかの理由があった。まず、息子がこのグループのリーダであり、その損失のほとんどを背負うことになりそうな感じであることが一番大きい。そこに彼の友人たちを巻き込んでおり、お金の流れが透明じゃないことがその次の点になる」と理由を説明した。

「未成年なので、親に従う義務がある、と通達した。珍しく、泣きそうな顔をしていたけど、総合的に判断をして、早い段階で決断を出す必要があったので、中止するように、と言った」と辻。長男から激しく反論されたが、「パパは今まで、一度もお前の人生を否定したことがない。ずっと味方だった。でも、今回の件は君の周辺の仲間たちを巻き込む、その子たちにも親がいる。これから大学受験に向かわなくてはならないのに、その子たちの運命まで引きずることになるし、問題が起きたら、君が背負わないとならない。18歳になって、フランスで成人してからやっても遅くないと思うんだけど、二年待てないのか?」と諭したという。

辻の判断に、ファンからは「リスクマネジメントという事ですが…15歳の少年には理解できないかもしれませんが、子を守る義務がある親としては賢明な選択だったと思います」「子供を育てる上で子供達の夢を応援しつつもダメな時はダメときっぱり言うことも必要ですね。息子さん、賢いから今は頑なだけどいつかはわかってくれると思います」「仲間の人生とお金がかかってる。リスクマネジメントがあるなら、親なら辞めさせますよね。同感です」といったコメントが寄せられた。