昨年3月にセクシー女優を卒業した吉沢明歩(36)が、初の自伝「単体女優 AVに捧げた16年」(光文社)を先月31日に発売し、16年にわたった女優生活を赤裸々に告白している。このほど日刊スポーツの取材に応じ、今後の著書執筆にも意欲を見せた。

これまで新書などの出版経験はあったが、自伝は初めて。「卒業の時に集大成として写真集とかを出すことはできたんですけど、改めて業界を離れてみて、16年の歩みって何だったんだろうと文字に起こせたらと思いました」。

7年ほど前に事務所関係者を通じて親交があった作家新堂冬樹氏(54)がプロデュースを担当。異性との経験人数も少ない普通の女の子がAVデビューしてトップ女優として君臨、レジェンドと呼ばれるまでの過程を赤裸々につづった。

「裸の仕事をやってきて、表に出て言える部分とそうでない部分はありました。今回はより私の今までの言えなかった部分を知ってもらうきっかけになると思います。1人の女性が生きていく中で変化していくことは、いつかはあることだと思うんです。悩んでる女性の方も多いと思うので、例えば性に対しても前向きになる方が増えるといいです。この16年を、この先の人生を胸を張っていきていけたらと思います」

現在はタレント活動をはじめ、メンズクリニックでカウンセラーを務めるなど、活動は多岐にわたっている。執筆業に関しても、もともと新堂氏との出会いから、恋愛小説にチャレンジしたこともあった。「今は止まってしまっているので…。いずれ書いてみたいです」。同書では、女優時代の恋愛事情にも触れているが「結婚願望ですか? 周りにはないと思われているんですけど、ありますよ(笑い)。いい巡り合わせでいい方がいらっしゃったら…おおらかな人がいいです!」と笑顔だった。【大友陽平】

◆吉沢明歩(よしざわ・あきほ)1984年(昭59)3月3日、東京都生まれ。グラビアデビュー後、03年にAVデビュー。昨年3月の引退まで、単体女優として出演351本は最多。写真集も10冊刊行。05年にドラマ「嬢王」出演。08年からは「恵比寿マスカッツ」初期メンバーとして活動。最近は料理教室に通い、パン作りにはまっているといい「チャバタもうまくできました!」。愛称「あっきー」。161センチ。血液型A。