大阪府の吉村洋文知事(44)が10日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演した。

緊急事態宣言を受け、東京都が休業実施を要請する対象業種を発表し、休業補償などの方針も決定した。

大阪府での対応について吉村知事は「大阪の財源を正直に言えば、東京ほど潤沢ではありません。正直、東京は別格です。(大阪は)改革をやってぎりぎり財源を生み出している状態で、非常にたくさんある事業者の全てに東京都のようにお金を出すというのは正直申し上げてできません」と告白。

司会宮根誠司(56)が「大阪府民の、ある程度の年収以上の方には、『コロナ抑止税』のような特別な税金を徴収して、それを財源にしていろんな所のお店を支えながら、医療物資を支えながら…」と休業補償などの財源確保の方法を提案。

すかさず吉村知事は「まずは第一号は宮根さんから徴収したいと思います」。宮根も「僕は払いますよ! 払えるんやったら払いますよ!」と返した。

吉村知事はそのような形で徴収した場合でも、東京のように全面的に休業補償するほどの額にはほど遠いことなどを明かした上で、大阪独自のルールに則って国の休業補償に上乗せする考えも示した。

SNS上でもこのやりとりは話題になり、ツイッターで「吉村さん頭の回転が速くて皮肉とユーモアを持ち合わせた回答をしたのが笑えすぎた」「吉村知事の言葉はなんかこう、血が通ってていいな。財源無いから補償はできません。でも中小企業を支えるための上乗せはします。ってハッキリ言ってくれるのはむしろ一般人とのキョリが近くてわかりやすい」「吉村知事は潔いな、謝るときは謝る。伝えたいことは真剣に伝える。発言聞いてても、府民の命優先なのがよくわかる」などといった声が集まった。