肺がんのため82歳で亡くなった映画監督の大林宣彦さん最後の作品となった「海辺の映画館-キネマの玉手箱」で、エグゼクティブ・プロデューサーを務めている映画プロデューサー・監督の奥山和由氏(65)が11日未明までにかけ、自身のツイッターを更新し、自責の念で「昨晩眠れなかった」などと、悔やむ思いを吐露した。
「海辺の-」は戦争と、大林さんの故郷広島をからめた作品で、大林さんが亡くなった4月10日に公開予定だった。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないことから、公開延期が決まっていた。
奥山氏は「『海辺の映画館』自分が公開延期を決めただけに悔やまれて仕方ない。自責の念で昨晩は眠れなかった…。1回でも上映して監督に反響を伝えたかった…」と、後悔してもしきれぬ思いを書き込んだ。
奥山氏は元松竹で映画監督として活躍。現在は、吉本興業と「沖縄国際映画祭」や「京都国際映画祭」などを手がけ、映画プロデューサーとしても活動している。大林氏の訃報を受け、前日10日深夜に「大林宣彦監督が旅立たれた。…『海辺の映画館』は昨日公開初日のはずだった。さみしくてつらい」と書き込み、その後も続けて投稿。
一報があったのは、同映画で偶然つながりが戻ったという「友と20年ぶりに電話で話している時だった」と吐露。その最中に「キャッチが入り、なぜか『あっ』と思った」と不吉な直感を得たという。
すぐにキャッチを受けて、訃報を聞いた。本来、最新作が公開初日を迎える予定だった日に旅立った大林さん。奥山氏は「公開初日だったはずの日、緊急事態宣言の真っただ中、大林宣彦監督は何かを伝えたかったんだと思う。どうしても伝えたかったんだと…」としのんだ。



