女優杏(34)が米人気ホラーコメディーシリーズの初の劇場版アニメ「アダムス・ファミリー」(コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン監督、9月25日公開)の日本語吹き替え版に主演することが7日、分かった。ハリウッドアニメの吹き替え主演は初めてで、出演は「グリンチ」以来2年ぶりとなる。

ユニークなおばけ一家を描いた作品で、杏は一家の母親、モーティシアを演じる。クールビューティーでユーモアのある魅力的な役どころ。杏は「子供のころ見ていた『アダムス・ファミリー』が現代に復活する、さらに声優として参加できると聞き、とてもうれしく思っています。皆さまにすてきな作品をお届けできるよう、アフレコを頑張ります」と、意欲を語った。

家長のゴメズは生瀬勝久(59)が演じる。杏は生瀬との共演にも期待を寄せており「生瀬さんと夫婦を演じさせていただけるのも、楽しみです。ゴメズがどこか生瀬さんに似ている? と思ったのですが、私もどこかそうなのかもしれません。とても風変わりでおもしろいファミリーになるのではないかと思います」とコメントした。

キャラクターとの共通点は生瀬も感じたようで「あの目つきは私です。陽気で、イタズラ好きはまんま私ですし、シニカルなところも生き写し。キャスティングの方、グッジョブです! 気持ちを込め、命を吹き込めればと思っております」と話している。

ほかにお笑いトリオ、ロバートの秋山竜次、LiLiCo、井上翔太の出演も発表された。

◆「アダムス・ファミリー」 漫画家チャールズ・アダムス氏の1コマ漫画が始まりで、ユニークなおばけ一家を描いて1937年から雑誌に掲載された。個性的なキャラクター、ブラックユーモア、ゴシックテイストの美術が人気を呼び、テレビシリーズやアニメシリーズが作られた。日本でもアニメは「アダムスのおばけ一家」の名前で放送された。実写版映画は91年、93年に公開されて大ヒットした。ミュージカル化もされ、日本では14年初演。