日本の芸能界で活躍するハーフタレントは多いが、中でも、モデルでタレントのトラウデン直美(21)の勢いが止まらない。

今春から、BSテレ東の報道番組「日経プラス10」(月~金曜午後10時)の番組内のコーナーキャスターに抜てきされたほか、芸能イベントでも起用されるケースが目立つ。

コロナ禍の中でイベントの数が目減りするが、5月末には、コンテスト「ミス・ティーン・ジャパン」のPR会見に出席したのを皮切りに、6月末には、都内で行われた「みんなで減らそうレジ袋チャレンジ」キャンペーンの発足式に、小泉進次郎環境相らとともに出席した。さらに、7月末には愛称を募集する職業情報提供サイト(日本版O-NET)の愛称特別制定委員に就任した。

愛称を募集するのは厚生労働省。「みんなで減らそうレジ袋チャレンジ」キャンペーンを主催しているのは環境省で、トラウデンはプラゴミゼロアンバサダーを務めている。

環境省に厚労省と、官公庁の仕事が来るのは、慶大3年生ということもプラスにはなっているのだろうが、コメント力の高さがその要因だと思う。

環境省のイベントでも、通り一遍の作られたコメントではなく、自らの経験を踏まえた、いわゆるエピソードを含んだコメントを発していたのが印象的だった。つまり、コメントの中に人柄がにじむというわけだ。

コロナ禍の中での取材は困難が伴うが、関係者によると、報道番組「日経プラス10」でも、自ら企画を出し、取材する意気込みが強いのだという。

現在はモデルとタレントとして活動しているが、将来的には女優業やキャスター業にも視野に入る。今後も幅広い活躍に期待したい。 【竹村章】