ユーチューバー芸人フワちゃんを取材した。

カラフルなスポーツブラにホットパンツ姿で「おはぴよ~! フワちゃんで~す!」のハイテンションで街ブラロケを行い、有名人、一般人を問わずに絡む動画で人気となった。そして、このコロナ禍でブレークした1人だ。その多忙ぶりから、6月末にオファーしたインタビューは8月になって実現したが、あれだけのテレビ出演をしていたらそれも納得だ。

メディアで見ている印象しかなかったので、「インタビューでもあのハイテンションだったらどうしよう…」という不安とともに期待もあった(笑い)。だが実際のフワちゃんは「今日はお忙しい中こんな所までありがとうございます」と、むしろ拍子抜けするくらい、実に礼儀正しかった。メディアからの印象で勝手に妄想を広げてしまったのだが、冷静に考えれば、初対面の記者にあのテンションで来るはずがない。

インタビューをしていると、記者の質問に自分らしい言葉をじっくり選んで答える姿が印象的だった。セルフプロデュース力にたけた印象だ。中でも強く感じたのは“気遣いの人”ということ。「このエピソードを話したら誰に迷惑がかかる」ということをしっかり考えていた。実際、いくつかの質問に答えた後、「あっ、今のは●●に迷惑がかかりそうなので、なしでお願いします」ということもあった。

また、インタビューは某局撮影スタジオの控室予定だったが、急きょスタジオ内の別場所に変わった。「控室のインタビューって言ったのにこんな所まで呼び出している時点でわがままでしょう」と話すフワちゃんだったが、「隣の控室がにぎやかだから別の場所で」とマネジャーさんとのやりとりがあったことを記者は知っている。

「短いインタビューでしたが、フワちゃんは気遣いの人ですね。そんな印象を受けました」と本人に告げると、「あたしはわがままでお姫様気質だから!」と一蹴されたのだった。