大ベテランの女性漫才師で漫才協会名誉会長の内海桂子(うつみ・けいこ)さん(本名・安藤良子=あんどう・よしこ)が多臓器不全のため22日午後11時39分に亡くなったことが28日、分かった。97歳だった。所属のマセキ芸能社が発表した。遺族の意向で、27日に近親者のみで密葬を行ったという。

春風亭小朝(65)は、ブログで桂子師匠をしのんだ。「『笑っていいとも』の名物コーナーだった<テレホンショッキング>には何度か出演しておりますが、そのうちの1回が内海桂子師匠からのご指名でした。いつも優しい師匠とご一緒するのは主に寄席中継と営業でしたが、あしたひろし先生がお亡くなりになったあと、残された順子先生とコンビを組んで番組に出演された時、僕の耳元で、順子をなんとかしてやらなきゃと、とても心配そうにおっしゃっていたのが印象的でした。師匠が温泉ロケで豊満な胸を披露してしまった時もショックでしたが、それ以上に衝撃だったのは、ひとりでいるのが寂しくて自分宛に年賀状を書き、いない相手のお膳も支度するというお話を伺った時です。女流漫才の頂点を極めた方が垣間見せた女の顔。それからしばらくして現在のご主人と一緒になったと知った時はホッとしました。晩年、トナカイ役のナイツさんが引くソリに乗り、大勢のファンの声援に応えて手を振っていらっしゃる師匠は幸せそうでしたね」とつづった。