NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜午前8時)で主人公の裕一(窪田正孝)をはじめ、登場人物たちがみな、先の大戦から立ち直ろうとしています。裕一はラジオドラマ「鐘の鳴る丘」や映画「長崎の鐘」の音楽をつくり、そして「栄冠は君に輝く」も世に送り出しました。いずれも、今でも歌われている曲です。裕一を献身的に支えてきた音(二階堂ふみ)も、自ら選んできた音楽への道を歩もうとしますが、さまざまな葛藤にさいなまれます。次回のあらすじを紹介します。

 

「ラ・ボエーム」の稽古で、皆と明らかな実力の差を感じた音は、稽古後もベルトーマス(広岡由里子)とのレッスンや自宅で自主練習をして必死に頑張るが、どうしてもうまくいかない。毎日疲れ果てて、笑うことも少なくなっている音を見て、華(古川琴音)は「あれがお母さんのやりたいことなのかな…」と疑問に感じる。ある日、音は稽古を見に来ていた千鶴子(小南満佑子)に相談する。