レコード大賞2度受賞の作曲家で歌手の中村泰士(81)が16日、肝臓がんであることを発表した。

72年にちあきなおみ「喝采」、82年に細川たかし「北酒場」で2度レコード大賞を受賞した。また、71年に始まった日本テレビのオーディション番組「スター誕生」では審査員を務めた。

所属事務所によると、9月末に体調不良を訴え、10月初旬に大阪市立大学医学部付属病院で検査を受けたところ肝臓に腫瘍があることが判明した。その後入院して、約2週間、抗がん剤による治療を受けた。転移はなく、経過は良好とのこと。

退院後の今月14日にはビルボードライブ大阪で「GPOPナイト!」と題したワンマンライブ2ステージを開催。ギター弾き語りによる「喝采」など作曲したヒット曲や、元号が令和に変わったことを記念して作った新曲「新時代」、「一本の鉛筆」など14曲を熱唱して、病み上がりとは思えない元気な歌声を披露した。

11日には漫才のオール阪神・巨人の結成45周年を記念して2人に提供した楽曲「誠!!浪速の晴れ姿」が配信リリースされている。

今後も治療を受けながら、歌手活動、創作活動を続けていく。自身のYouTubeチャンネル「中村泰士 G POPチャンネル」では「時代、ジャンルを越えたGentle(穏やか)、Gold(輝く)、Great(優れた)な楽曲を『GPOP』として歌い継いで行く活動に、残りの音楽人生をささげる」と話している。